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当院では、肛門疾患の治療を行っています。いぼ痔には内痔核と外痔核の2種類があり、内痔核には切らずに注射で治療する、
『ジオン治療』を行っています。この治療法は手術に比べて出血や痛みが少なく、短期間の入院で治療することができます。
外痔核は基本的に、切除による治療を行います。

内痔核(いぼ痔)の治療

「脱出を伴う内痔核」にジオン注を投与して痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に癒着・固定させる治療法です。切除型の手術と違って、痔核の痛みを感じない部分に注射をするので「傷口から出血する」「傷口が痛む」というようなことはなく、入院期間の短縮も期待できます。

「ジオン注の有効成分は硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸というものです。
●硫酸アルミニウムカリウム…出血症状や脱出症状を改善する
●タンニン酸…硫酸アルミニウムカリウムの働きを調節する

肛門周辺または下半身だけに効く麻酔を行なったうえでジオン注を注射します。ひとつの痔核に対して4か所に分割して投与し、痔核が複数ある場合には、それぞれに投与します。投与後しばらく点滴を続け、麻酔の影響がなくなるまで安静にする必要があります。

ジオン注を投与した部分の痔核は次第に小さくなります。約1週間~1ヶ月で、出血がみられなくなり、脱出や肛門のまわりの腫れがなくなります。

外痔核(いぼ痔)の治療

肛門の外側に突然血の塊ができ、腫れて痛みが生じます。薬により治りますが、大きく痛みが強いものは切除するか、血の塊を取り除く必要があります。

内痔核の表面が「直腸粘膜」であるのに対し、外痔核は表面が「皮膚」であること。つまり、単純に見た目が違います。
外痔核は表 面が「皮膚」で痛覚があるため、急に腫れるようなことがあると痛みを感じます。※ただし、ゆっくり大きくなる場合はやはり痛みを感じないことも多いです。

便秘や下痢、立ちっぱなしや座りっぱなし、冷え、重いものを持つ、飲酒などをきっかけに、急激に肛門縁付近の血液の流れが悪くなり、流れなくなった血液が血管の中で固まり「血栓」となってしまった状態です。コリコリした固い腫れがあって、痛みの原因になっていることがあります。